経営上の相談相手

 経営者は孤独。よく言われることです。

 どのように孤独なのでしょうか。

 組織体制の整った上場会社を想定すると、社長は営業不振については営業担当役員と営業部長に、人事配置ならば総務担当役員と人事部長に、資金繰りならば財務担当役員と経理部長に、現況の把握と対応の策定を指示します。その結果を踏まえて、取締役会決議を経て意思決定します。

 このような体制に恵まれていない会社の経営者は誰を相談相手としたらよいでしょうか。営業戦略コンサルタント、人事コンサルタント、金融機関等の分野ごとの専門家は存在しているものの、そこに依頼するまで問題を煮詰めきれていないことが多いと思います。

 まずは御社の会計顧問である公認会計士あるいは税理士に相談されるのが一番です。会社の会計情報を通じて、会社の業績や資金繰り状況などについて承知しているのが会計顧問です。もし今までそのような相談を持ちかけたことがないようでしたら、早速、御社の会計顧問に連絡されることをお勧めします。

 これだけでも孤独感が少し薄れます。

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